茶の湯、茶道は今は女性の習い事、花嫁修行の一環として認識されておりますが、それは明治以後の事であります。
元々茶の湯は戦国時代に花開いた文化でございまして乱世の世を生き抜く精神文化でした。戦国武将はこぞって茶人でした。
千利休も信長とその後、秀吉の茶頭、あ茶の頭と書いて茶頭ですが、茶頭として出陣する武将達に茶を点てております。
江戸になりましても、将軍自らが亭主となり、狭い茶室に大名を招いて茶会を行う、大名は家臣を招いて一服点てると言う事が頻繁に行われておりました。そこには刀でない知識や教養や精神力の戦いがあったのです。茶の湯の心得は武士にとって必要不可欠なものでした。我々、義仙会は居合道だけでなく茶道を通して礼と精神力を身につけ現代の本当の日本人を目指しております。初心者でも解りやすく、そして身に付けやすい稽古の仕方を工夫しております。皆で釜の廻りに輪になり順番に割り稽古をして行く方法もその一つです。それと茶の精神的なところも皆で深めて行きたいと思っております。