「道統」とは、学問や芸を伝える系譜、歴史のことで、田宮流の始まりから
今日までのあゆみがわかります。
自分が修練している流派がどのような系譜を辿って今につながっているかを知ることは、
稽古の励みにもなり、その歴史の先端に自分が居るということは、
なんとも厳粛な気持ちにさせられます。
また、正麟宗家が著した通称黒本は、田宮流を知るため、また、技に迷ったときに
参考とするために、常にそばに置いておきたい書物です。
・規=コンパス・矩=さしがね
・準=水盛り
・縄=墨縄
すべて大工道具で、寸法、角度などを間違いなく測る道具です。
田宮流では、伝書にある数々の教えを総称して 「規矩準縄」(みのかね)と呼び、
手本、規則を意味しています。
本日は、この中から修行の心得を勉強しました。
Stay Homeが続いてますが、緊急事態宣言も解除に向かい、
徐々に使用可能な施設も増えてきました。
道場での稽古再開に備え、初心に帰って修行の心得を今一度胸に刻むのも
良いことと思います。
記/石原