「舞の如く」は舞ではないけれど舞のように円滑で軽やかで力強い動きを目指す。そこにはゴールはない。舞の如きに動ける武芸を求め生涯修行し続けのである。
本日は剣士が一人ずつ前に出て形を演武し他の剣士全員で拝見、そして各剣士にて評価…其々に異なる操体を見ることができました。
自分が出来ていなければ他の剣士の技を評価出来ない。それが居合である。剣技とは一に撃剣で間と勢いを学び、二に試し斬りで真剣の刃筋を学び、三に居合で細やかな操作操体を学ぶ。
居合は剣技において最後に学ぶ、それほど居合は高度で難しい。
居合はその流派の形を表面的におこなえば良いのではなく、仮想の敵を見切る、間を想像し律をもって操体し切る、手の内を駆使する、勢い(気勢•心勢•体勢)をもって動く、自分の動く場を席巻する…などをもって演武をおこなう。
完璧におこなえる人間などいない、よってゴールはない。何十年もその命が閉じるまで修行をし続けるしかないのである。
師範•指導者に遠慮することなく質問して疑問を一つひとつ解決し正しい居合を学びましょう。
段位を重ねるほど質問はたくさんあるもの。一つの形をおこない見てくださいと確認をお願いするのも良い質問である。自分は出来ていると思わないこと。質問をすることをためらわず己の疑問に素直に向き合う、自己形成もとても大切な修行です。
長塚 石原 藤沢 田中 佐藤 古山 林 太田
記 / 長塚