除け身の形での片手斬り付け。
斬り付ける個所と斬り納め、これは両手で斬るといういつもの理屈と同じ。
例えば除け身の形では顔面への斬り付け個所は敵の右頭上で斬り納めは顎の先端。
斬り付けるまで切先を走らせ(手首の動き)、斬り付けた時に掌が締まり斬り手となっていることが重要です。
除け身の形での顔面斬り付けは斬る長さが20〜30cmであることと片手斬り付けであるため
斬りつけた時から顎の先端まで斬り手の強いグリップのまま斬り終えることで良いです。
もっと奥を詰めるのであれば右顔面頭上で斬り手そして顎の先端を辺りでの斬り納めが
この僅かな時間と動作の中でおこなわれたらベストです。
ポイントは除けた後で頭上上段に構えた時に正確に掌に柄が収まっていること。
その後、手首をかなり早めに使って切先を走らせ迅速に斬り手とすること。
その後に敵の右顔面頭上に打ち込むこと。
打ち込んで顎まで斬ったら直ぐに斬り納めること。それぞれをワンテンポ早くおこなうと
上手くいきます。
僅かな操作動作にも理にかなった起承転結があります。
長塚 石原 佐藤 林 近藤 太田
記 / 長塚