昨年の平成25年9月にベルジャムからカート見識道場長とジーン指導員が
来日したことは、まだ記憶に新しいところです。
あれから8ヶ月が経過し、カート道場長との約束である
ベルジャム「イゼゲム市」への訪問が実現しました。
訪問期間は、2014/5/19~26~30日
メンバーは長塚 所 馬場 藤沢 山野の5名。
スムースなフライトの後、ブラッセル国際空港でカート見識道場長と久しぶりの再会。
空港から約1時間のドライブでイゼゲム市へ。
ホテルにチェックインした後、カートさんとカートさんの父親であり居合の先生でもあるベルーレさん、
門人のテッサさんとお母さんのビエラさんがビールの醸造所に案内してくれました。
ベルギーといえばビール、1500年代からの伝統的な醸造所です。
ビール造りの説明を受け、重厚な味わいのビールをタップリと試飲し、
古典的なベルジャムの郊外レストランに移動。
農業と酪農の盛んな地元の牛焼きなどに舌鼓を打ちつつ、
再開を喜びながら談笑。ベルジャムの初日を終えました。
今回の訪問では、カート先生とベルーレ先生が主宰する見識道場の皆さんとの合同稽
古が2回、指導者稽古が2回というスケジュールです。
ホームページで拝見していたベルギーの皆さんに初めてお会いでき、
同じ田宮流をおこなう仲間として初対面ながら暖かい空気を感じることができました。
挨拶の後、先ずは全員で「素振り」をおこない
参加メンバーの技量を確認し基本動作の確認をおこないました。
先代宗家の時代にアメリカと交換稽古をおこなっていたとのこと、
しばらく日本とのつながりが希薄になったため、改訂された技について長塚・所にて説明しました。
馬場先生・藤沢剣士・山野剣士の絶妙な気配りによるサポートにより
「礼法」「基本所作」「1~11本」の稽古をスムースに進めることができました。
お疲れ様でした。
このスポーツセンターはプールサイドに素敵なバーがあり、酒類・つまみ・軽食を楽
しめます。
ベルギービールで全員で「乾杯!」。
同じ流派のベルギーの良き仲間との懇親はとても楽しく大いに和むことが出来ました。
2回開催した指導者講習は、「虎乱の巻の一部」と「太刀態」です。
カート先生とベルーレ先生はとても熱心に取り組んでおられました。
今後、増々の精進を期待します。
<滞在中の訪問先>
「イゼゲム市の散策」
案内人はミハエル剣士 素敵なレストランを紹介してくれました。
「古い町並みの美しい都市ブルージュ」名物ワッフルも頂きました。
「パリへの逍遥」
オペラ座では突然普段着の観光客30名ほどが指揮者を伴い
本格的なオペラの歌を歌いだしナイスサプライズ。
そして全員和装でシャンゼリゼ通りを闊歩、女史の着物姿は衆目を集めました。
「ブリュッセルの観光」
小便小僧と小便小娘を見た後は美味なパエリアとエビ・貝の刺身を堪能しました。
「歴史的城塞都市イーペル」
地元料理ビーフシチュウと軍人追悼パレードの見学・・・等々
女史3名が帰国する前夜、見識道場のメンバーとそのご家族・友人が集まって、イゼ
ゲム駅の近くのチャイニーズレストランで大パーティーを開催してくれました。
とてもフレンドリーな皆さんと一緒においしい料理を堪能しました。
馬場先生はじめ女史3名による「茶道点前」の披露。
全員に抹茶を茶碗で振る舞いました。
茶道はとても興味深く映るようで「習ってみたい」との声が聞こえてきました。
今回の訪問の大きな目的の一つは、「ベルギー見識道場の田宮流居合部門と義仙会と
の組織化」です。
所先生が一生懸命にたくさんの筆談用の資料を作成してくれました。
その甲斐あってカート道場長もベルーレ先生も諸事情と
組織構成について理解していただけました。
そして、めでたく「義仙会ベルギー支部」の誕生となりました。
もちろん、田宮流居合をおこなうだけの支部ではありません。
可能な限り日本の伝統文化に触れていただければ有難く、我々もそれを望みます。
今後とも、全員で良い関係を維持していくようにご協力お願いいたします。
さて、滞在していた「パークホテル」。
このホテル、清潔で施設が広く使い良く、ブリックカラーの素晴らしい教会が玄関前に見え、イゼゲムの綺麗な街並みに囲まれとても良いホテルです。
そして何よりホテルマスターのステファンさんとお母さん、
そのご家族の親切な対応と運営でとてもリラックスして過ごすことができました。
ゆっくりと休めたことはとても有難いことです。
ステファンさんとご家族に感謝です。
来年、「平成27年9月に4~5名での日本への来訪を計画している」とのこと。
また靖国神社での演武・合同稽古・史跡探訪など一緒に活動していただきましょう。
ベルギー支部の皆さんの着物も用意して、全員で和服で歩き回りましょうか!
記/長塚