義仙会(GISENKAI / TAMIYARYU)

日本の古伝を学び、後世に伝えるとともに歴史探訪、イベントの開催と参加、BBQなど各種団体との交流を行い、人生を楽しく豊かに過ごしていきましょう。 入会希望者、見学者、老若男女問いません。 こちらまでご連絡ください。 <義仙会 石原> 連絡先 e-mail:katana_hinawa@i.softbank.jp

2024年6月24日月曜日

令和6年6月20日 田宮流居合術 中目黒青少年プラザ

 「正速強威」…正しい形が出来てきたら速さと強さを求める段階に入る。
例えば上段から斬り付け箇所までの間が一本目稲妻の様に敵の右肘であったり真っ向上段斬りの頭である場合はかなり近距離である。
上段の構えのスタート位置が0なら右肘や頭という斬り付け箇所であるゴールの位置は100となる。刀身の短い移動距離において一気に刀身に速さと強さを与える。
移動距離と時間(速さ)の関係性。
エネルギーを0から100にする距離(軸)と時間(軸)によって強さパワーが生まれる(発揮される)。
短い時間と短い距離という条件においては急激な動きで斬り付けに入らねばならないがその短い時間の中で如何にブレずに円滑な動きで正確に狙った箇所に強く斬り付けるか。強すぎると刀身がブレて正確さを欠く。しかし一気に斬り付けねば速さ強さは出ない。短い距離と時間の中で序破急をおこなえる技量を磨いていくのが上級者の修練である。そして錬磨を重ねて心中に「威」が生まれる。
上級者は形はほぼほぼ正しくなって来ているので、自分で急緩遅速強弱を自己鍛錬し稽古場において「どうでしょうか?」と師範に観て頂くことで進歩していく。
教えてもらうのではなく自ら教えを頂きにいくものである。
精進しましょう!





長塚 藤沢 田中 佐藤 林 近藤 太田
記 /長塚