義仙会(GISENKAI / TAMIYARYU)

日本の古伝を学び、後世に伝えるとともに歴史探訪、イベントの開催と参加、BBQなど各種団体との交流を行い、人生を楽しく豊かに過ごしていきましょう。 入会希望者、見学者、老若男女問いません。 こちらまでご連絡ください。 <義仙会 石原> 連絡先 e-mail:katana_hinawa@i.softbank.jp

2016年6月23日木曜日

6月19日 「刀よもやま話」/和の心 主催 刀講座 (目黒 蟠龍寺)

6/19(日)15:30 。
目黒区の蟠竜寺にて「刀よもやま話」という題名で講演をさせて頂きました。
いつもながら心身に浸み込む講座にするべく「見て 触れて 使って 」の体感型講座としました。
開講前に全員本堂に集まり、吉田副住職による熊谷次郎直実と平敦盛にまつわる法話を頂戴し、人の世の刹那に心を揺さぶられました。

その後、畳敷の趣のある庫裏に全員移動し「刀よもやま話」の開講。
先ずは「刀の構成名称とそれに関わる刀の由来語」を資料と実物の刀を用いて説明、そして切羽詰まった状況を鎧武者にて実演して説明。
会場から拍手が起こりました。


神秘なまでに鍛え上げられた刀も、刀同士の強烈な打撃においては、受け方によって刀身が曲がってしまうことを実演してご覧頂きました。
そして折れた刀と曲がった刀が敵に相対した時にどうなるのか、参加者に体験して頂きました。
折れた刀では攻撃力が全くありません。曲がった刀は即座に攻撃可能な形に戻すことが可能です。
刀の構造は、中は柔らかい心鉄、外は固い皮鉄という構造になっており、曲がっても折れにくい刀は優良な刀とされています。



次に戦傷者の受傷割合別に弓矢  火縄銃  槍  石と礫(つぶて)など武具の説明と有効性の実演をさせて頂きました。
刀対遠戦兵器、抽出した史料では刀傷は10%以下であり、有効性が必ずしも高いとはいえません。
しかしながら身に付けて携行出来るという利便性において優れた武具であることは間違いありません。

次に、刀の拝見、見所の説明を交えて実際に拝見をして頂きました。
打ち粉で刀油を拭き取り、鉄地などご覧頂きました。
皆さんとても熱心に拝見されていて、アッという間に時間が過ぎました。



最後は、田宮流居合術の五つの形をご紹介させて頂きました。



大勢の参加者の皆様に「刀」という武具に改めてたくさんの興味を持って頂けたことに感謝し、講座を納めました。

講師/長塚 
助手/所、石原、馬場、佐藤